重要文化財の建物が整然と並ぶ様は「美濃の法隆寺」とも言われている
関市長谷寺町にある新長谷寺(吉田観音)は、境内に国の重要文化財指定を受けている様々な建物が整っていることから「美濃の法隆寺」とも言われています。市民からは「観音さま」の名で親しまれており、毎年2月18日のご本尊である木造十一面観世音菩薩の初法要で、商売繁盛、五穀法要、七難即滅などを祈る大祈祷の「初観音」、毎年8月9日の当日、一念をもって参拝すると久万九千日の功徳が得られる「久万九千日」の祭事には、多くの参拝客が訪れます。市民からは新長谷寺(通称:吉田観音)の名称より、「観音さま」という愛称で親しまれています。
赤褐色の檜皮葺屋根が並んでいる感動する光景
道路から境内に入ってすぐにある一つ目の門「仁王門」くぐり、正面に見える二つ目の門「山門」をくぐり抜けると、正面に本堂、右手には三重塔が見えます。三重塔は軒反りが美しい檜皮葺の屋根で法隆寺の五重塔を彷彿とさ、歴史を感じさせます。創建は1222年で、その後何度か焼失したがその度に再建され、現在の建物は1400年代に再建されたのがそのまま残っています。本堂、鎮守堂、薬師堂、三重塔等すべての建物が檜皮葺の屋根で赤褐色が並んでいる光景は感動すら覚えます。