世界が認める「関の刃物」まるわかり特集

世界三大刃物産地のひとつに数えられ、「刃物のまち」として知られる関市。800年以上にわたる歴史の中で培われた匠の技と心は、現代の刃物づくりにも息づいています。

ここでは、市内で購入や体験ができるスポット、刃物に関するグルメやイベントなど、国内外で人気を誇る「関の刃物」の魅力をまとめてご紹介します!

世界が認める「関の刃物」まるわかり特集

世界に誇る“刃物のまち”関とは?

「刃物のまち」として知られる関市は、800年以上の歴史を誇る刀鍛冶の技術が今なお息づく町です。

刀匠・元重(もとしげ)がこの地に移り込み、刀鍛冶の技を広めたのは鎌倉時代のこと。良質な焼刃土や松炭、そして長良川と津保川の清流、刀鍛冶にとって理想的な風土条件を備えたこの地に、いつしか多くの刀匠が集まるようになりました。その後「折れず、曲がらず、よく切れる」と評判の関の刀が全国に広まり、多くの戦国武将が愛用。関市は日本一の名刀の産地として繁栄しました。

武器としての役割を終えた今もなお、その卓越した刀鍛冶の技術は脈々と受け継がれ、最新の機械技術を融合させて、包丁やハサミなど私たちの生活に欠かせない道具に生かされています。関の刃物製品は世界の国々へ輸出され、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ「世界三大刃物産地」として、国内のみならず海外からも注目されています。

 「関鍛冶伝承館」では、関の刀鍛冶の歴史と、受け継がれる匠の技をわかりやすく紹介しています。また月に一度、刀鍛冶が実際に行う古式日本刀鍛錬を公開。火花散る迫力の鍛刀の場を間近で体感できます。

刃物づくりを見て楽しむ!

関市中心部には、刃物づくりの歴史や技術を見て、触れて、楽しめるスポットが点在しています。

老舗刃物店・刃物屋三秀に併設する「関刃物ミュージアム」では、包丁や日本刀の製造工程を実物展示でわかりやすく紹介。また、刀匠による迫力満点の日本刀鍛錬が間近で見学できます(事前予約制・有料)。

世界初の刃物総合博物館「フェザーミュージアム」には、「切る」をテーマにした展示や体験コーナーが充実。わかりやすい映像コンテンツや、実際に触れられる体験型展示など、刃物の世界を楽しみながら学べます。

ガーバーサカイ直営の「ナイフ博物館」は、屋外にある巨大ナイフが目印!館内には、世界数十か国から集めた珍しいナイフがずらりと並びます。

関の刃物を購入したいなら、約2,000点を展示・販売する「岐阜関刃物会館」がおすすめ。実際に握って、見比べて、試して、自分にピッタリの刃物に出会えるはずです。

もっと知りたい!ディープな刃物スポット

濃州堂
濃州堂
濃州堂外観
濃州堂外観
丸章工業
丸章工業
丸章工業
丸章工業
丸章工業
丸章工業
福田刃物工業
福田刃物工業
福田刃物工業
福田刃物工業

市内には、まだまだ刃物にまつわるスポットがたくさん!せっかく関に来たなら、刃物づくりをより深く学んでみてはいかがでしょうか。居合刀専門の「濃州堂」や、最先端の機械技術と職人の手作業が融合する「丸章工業」、機械刃物の製造工程が見られる「福田刃物工業」など、工房・工場見学を行っている企業も多数あります。ぜひ伝統の技を間近で見て、歴史ある関の刃物文化を体感してください。

※工場見学の詳細は、各施設へご確認ください。

日本初!福田刃物工業の「超硬合金包丁」

関市で工業用機械刃物などの製造を手がける福田刃物工業が開発した、日本で初めて量産化に成功した超硬合金の包丁「KISEKI:(キセキ)」。ダイヤモンドに次ぐ硬さをもつ超硬合金製の刃は、圧倒的な切れ味を誇ります。最大の特長は、「切るとおいしくなる」ということ。ワイヤーカットという特殊加工技術により薄く仕上げられた刃は、力を入れずになめらかに切れるため、食材の繊維をつぶすことなく旨みを最大限引き出すことができます。また、軽さと耐久性の高さも魅力。長期間使用しても切れ味が落ちにくく、プロの料理人から一般家庭まで幅広く支持されています。

日本初!福田刃物工業の「超硬合金包丁」

刃物づくりや刃物を使ったワークショップを体験しよう!

関市では、「刃物のまち」ならではの体験やワークショップが開催されています。職人の技を学びながら刃物をつくったり、関市の刃物を使ったワークショップに参加したりと、旅の記念になる体験がそろっています。

せきてらす【ワークショップ】
旅の思い出にぴったり!”作って楽しい”がぎゅっと詰まった体験を開催中!関市の観光拠点「せきてらす」の館内には、カフェ&…
せきてらす【ワークショップ】
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刃物屋三秀 関刃物ミュージアム
関市を代表する老舗「刃物屋三秀」に併設された『関刃物ミュージアム』は、関の刃物文化を体感できる複合施設。関市で作られる包丁や日本…
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ガーバーサカイ株式会社
【会社概要】日本が世界に誇る老舗ナイフメーカー。製造しているポケットナイフは数百種類にのぼり、欧米でも高い評価を受けている。日本…
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フェザーミュージアム
世界初の刃物総合博物館普段何気なく使っている“刃物”の仕組みや進化を、見て、触れて、遊んで学べるのがフェザーミュージア…
フェザーミュージアム
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家庭で役立つ研ぎ方のコツ

包丁の切れ味を保つには、定期的に刃を研ぐ必要があります。一見難しそうな包丁研ぎですが、コツをつかめば意外と簡単!ご家庭でも失敗なく研ぐことができます。

まずは、水に浸しよく湿らせた砥石を用意。包丁の角度を15度くらいに保ちながら、砥石の上を前後にスライドさせます。手首を固定し、一定の力で研ぐことが重要。慣れるまでは、角度を維持する器具を使うと便利です。包丁の削りかす「カエリ」ができていれば上手く研げた証拠!新聞紙などで擦って取り除けば完了です。切れ味の良い包丁で、料理をさらにグレードアップさせましょう!

家庭で役立つ研ぎ方のコツ

遊び心たっぷり!刃物に関するユニークな商品

ここでは、伝統の技術とユニークなアイディアを組み合わせた、ちょっと変わった商品をご紹介!

日本刀をモチーフにした「日本刀アイス」は、地元の高校生が発案した関市の新名物。刀匠や和菓子職人が監修し、造形にもこだわっています。刀身部分のアイスには葛が使われているため溶けにくく、もっちりとした食感が特徴。インパクトのある見た目で、SNS映え間違いありません!

また、ニッケン刃物の「日本刀はさみ」も話題。インテリアとしても楽しめるデザインながら、切れ味も抜群!実用性も兼ね備えた逸品です。織田信長や徳川家康モデルなど、歴史ファンにはたまらないアイテムもあり、お土産にもおすすめ。

市内にある、刃物に関する面白スポット!

世界一大きなロックナイフ(ナイフ博物館)
カナダ風ログハウスのナイフ博物館。屋外には、かつてギネス世界記録に登録された全長5.1m、総重量600kgの巨大なロックナイフ「ガリバースペシャル」が展示されています。
世界一大きなロックナイフ(ナイフ博物館)
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モニュメント「関伝乱舞」(せきてらす敷地内)
観光複合施設「せきてらす」敷地内にある、刀をモチーフにしたモニュメント。刀が入り乱れ宙を舞う姿を表現しており、見る方向によって輝きやイメージが変化します。
モニュメント「関伝乱舞」(せきてらす敷地内)
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巨大カミソリと巨大メス(フェザーミュージアム)
入館無料で楽しめる「フェザーミュージアム」館内にある記念撮影コーナーには、安全カミソリと医療用メスの大型模型が飾られています。こびと気分で記念の1枚をどうぞ!
巨大カミソリと巨大メス(フェザーミュージアム)
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カミソリ替刃で作られた「カミソリウォール」(フェザーミュージアム)
17,000枚ものカミソリ替刃を使用した、壁一面のアートは圧巻!離れたところからよく見ると、カミソリ替刃の絵柄が浮かび上がります。
カミソリ替刃で作られた「カミソリウォール」(フェザーミュージアム)
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関の包丁で切る、絶品料理。「葉菜」へ行こう!

築100年以上の古民家をリノベーションした創作和食カフェ「葉菜(はな)」。自家農園で採れた新鮮な野菜や地元の食材をふんだんに使用した料理は、彩り豊かでやさしい味わい。切れ味抜群な関の刃物で切った野菜は、みずみずしくてひと味違うと評判です。特製の味噌を使ったすき焼きやみそ鍋も、季節を問わず人気の一品。趣のある店内では、四季折々の花が咲く庭を眺めながら料理を楽しめます。

手作りスイーツメニューも豊富で、ランチやディナー、カフェタイムなど、さまざまな場面で利用できるのも嬉しいポイント。人気店なので、混雑する時間帯は予約して行くのがおすすめです。

年に1度の大イベント「刃物まつり」

毎年10月第2週の土日に開催される「関市刃物まつり」。毎年約20万人もの人が訪れる、刃物のまち・関市を代表するイベントです。

包丁やハサミ、ナイフ、爪切りなど、さまざまな種類の刃物が一同に集まる「刃物大廉売市」は、高品質な刃物製品をリーズナブルに購入できるチャンス!国内外のナイフがずらりと並ぶ「関アウトドアズナイフショー」では、ここでしか手に入らない限定モデルや、特別価格のナイフも手に入ります。ほかにも、迫力満点の古式日本刀鍛錬や居合斬りの実演、プロの職人による包丁研ぎなど、刃物に関する多彩なイベントが満載!ステージイベントや子ども向けの体験コーナーなどもあり、刃物好きはもちろん、家族みんなで楽しめます。また、うなぎや鮎などのご当地グルメやB級グルメが味わえるフードエリアも充実。刃物だけではない、関市の魅力を存分に満喫してください。

ものづくりを体験!「関の工場参観日」

日本一の刃物の産地として知られ、「ものづくりのまち」として発展してきた関市。「関の工場参観日」は、そんな関のものづくりの現場を体感できるイベントです。包丁やハサミといった刃物はもちろん、自動車部品、食品・飲料、印刷、金属加工といったさまざまな工場の見学やワークショップを体験することができます。ほかにも、スタンプラリーやマーケット、バスツアーなどコンテンツが盛りだくさん!大人も子どもも楽しみながら、ものづくりの魅力と奥深さに触れられます。

ものづくりを体験!「関の工場参観日」

ふるさと納税を活用して名刃をゲットしよう!

関の伝統が生み出す高品質な刃物は、ふるさと納税の返礼品にもなっています。プロ仕様の包丁やナイフ、キッチンバサミなど、機能性・実用性抜群の製品が勢ぞろい!

包丁やナイフ、爪切りなどが人気の貝印「関孫六」シリーズ、福田刃物の超硬合金包丁「KISEKI:」など、ライフスタイルにあわせて選べる豊富なラインナップも魅力です。実質2,000円で返礼品がもらえる制度を活用して、長く愛用できるこだわりの逸品を手に入れましょう!もちろん、刃物以外にもさまざまな返礼品が選べます。ぜひチェックしてみてください。

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