はじめての関市観光|刃物のまち・関の見どころまるわかりガイド
「刃物のまち」として知られる関市。歴史や伝統文化、自然を感じる見どころもたくさんあります。SNSでも話題の「モネの池」など定番観光スポットや、四季折々の絶景、グルメにお土産まで!初めて関市に訪れるなら知っておきたい、関の魅力と楽しみ方をギュっとまとめてご紹介します。
目次

関市ってどんなところ?〜刃物と自然に出会えるまち〜
岐阜県の中南部に位置し、ちょっと変わったV字型の地形が特徴的な関市。古くから刀剣産業で栄えた関は、世界三大刃物産地の一つに数えられ、「刃物のまち」として世界的に知られています。
また、刃物だけでなく、山々と清流に恵まれた豊かな自然も大きな魅力のひとつ。絵画のように美しい「モネの池」や神秘的な「株杉の森」がある21世紀の森公園、「板取川」の渓谷美など、自然が織りなすフォトジェニックな絶景スポットがたくさんあります。
1300年以上の歴史を持つ小瀬鵜飼や、刃物づくりなどの体験アクティビティも充実!ここでしか味わえない貴重な体験が揃っています。歴史や伝統文化、自然、グルメと関市の楽しみ方は多彩!きっと訪れるたびに、新たな魅力に出会えるはずです。
世界に誇る“刃物のまち”の魅力にふれる
「世界三大刃物産地」の一つとして名高い関市。関の刃物づくりは、鎌倉時代に刀匠「元重(もとしげ)」がこの地に移り住んだことから始まったとされています。日本刀の製造に欠かせない良質な焼刃土と松炭、そして長良川と津保川の清流に恵まれた関は、刀鍛冶にとってまさに理想の地。日本各地から多くの刀匠が集まるようになり、名刀の一大産地として繁栄しました。
その後、「折れず、曲がらず、よく切れる」と評判の関の刀が全国に広まり、戦国時代には多くの武将に愛用されました。
武器としての役割を終えた現在も、その卓越した刀鍛冶の技術は刃物づくりに継承。包丁やナイフ、ハサミ、爪切りなど、さまざまな製品がつくられています。高い品質と機能性、デザイン性に富む「関の刃物」は、国内のみならず海外の人々からも愛されています。
関の刃物づくりを見学・体験できるスポット
市内には、関の刃物づくりを間近で見て、感じて、体験できる施設がたくさんあります。
見学や体験を通して、その歴史と文化に触れてみましょう。
- 関鍛冶伝承館
- 刀都関(とうとせき)の伝統を体感できる場所鎌倉時代から続く700年の歴史をもつ関鍛冶の技と文化を、展示や映像でわかりやすく紹介して…
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- フェザーミュージアム
- 世界初の刃物総合博物館普段何気なく使っている“刃物”の仕組みや進化を、見て、触れて、遊んで学べるのがフェザーミュージア…
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- 刃物屋三秀 関刃物ミュージアム
- 関市を代表する老舗「刃物屋三秀」に併設された『関刃物ミュージアム』は、関の刃物文化を体感できる複合施設。関市で作られる包丁や日本…
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- 岐阜関刃物会館
- 岐阜関刃物会館は、約70社を超える刃物メーカーから厳選された約2,000点もの刃物製品を、市価の約2割引で販売する大変お得なショッピング…
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- ガーバーサカイ株式会社
- 【会社概要】日本が世界に誇る老舗ナイフメーカー。製造しているポケットナイフは数百種類にのぼり、欧米でも高い評価を受けている。日本…
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- 福田刃物工業
- 伝統の技と最新技術が融合する「福田刃物工業」。熟練職人の手仕事を間近で見学し、世界に誇る関の刃物づくりの魅力を体感できます。
- 公式サイトを見る
関の秋を彩る一大イベント「刃物まつり」
関に刀鍛冶の技術をもたらしたと伝わる刀祖・元重の遺徳を偲び、毎年10月に行われる「刃物まつり」。
一番の目玉は、なんといっても地元企業や刃物店が軒を連ねる「刃物大廉売市」。包丁をはじめ、はさみやナイフなどの高品質な刃物製品をリーズナブルに購入できるとあって、毎年多くの人で賑わいます。
ほかにも迫力満点の古式日本刀鍛錬実演や居合切り、ナイフショーなど、「刃物のまち」ならではのイベントが盛りだくさん!職人の伝統技術や刀剣の美しさを間近に楽しむことができます。

幻想的な夜の風物詩、小瀬鵜飼を見に行こう!
1300年以上の歴史を誇る伝統漁法「小瀬鵜飼(おぜうかい)」。毎年5月11日から10月15日までの約5ヶ月間、長良川河畔の小瀬の里で行われています。※荒天・増水時の場合中止あり
古くから朝廷をはじめとする時の権力者の保護を受けてきた鵜飼。織田信長からは「鵜匠」という名称を与えられ、徳川家康には鮎ずしを献上したと伝えられています。現在は宮内庁式部職の鵜匠として、昔ながらの伝統的な漁法を守り続けており、その宮内庁式部職の鵜匠がいるのは岐阜市の「長良川鵜飼」と関市の「小瀬鵜飼」のみです。静かな暗闇の中、かがり火の光だけを頼りに漁をする鵜匠の手縄さばきは圧巻。日常では味わえない幻想的な世界を体感できます。
観覧船に乗って、臨場感あふれる鵜飼を間近で見物してみてはいかがでしょうか。乗合船や貸切船のほか、食事や宿泊がセットになったプランも!お電話またはWEBサイトから予約可能です。
せっかくなら写真に収めよう!
幻想的な光景を写真に残したい…でも暗闇の中で上手に撮影するのは難しいもの。そこで、岐阜県在住の写真家・小林淳さんに上手く撮れるコツを伺いました!
(1)カメラの設定はオートではなくマニュアルで
(2)できるだけ明るいレンズを使う
F値が小さい「明るいレンズ」が鵜飼の撮影に向いています。
(3)シャッタースピードは1/100以下がおすすめ
カメラやレンズに手ぶれ防止機能が備わっている場合は活用しましょう。
(4)ISO感度を上げる
「ISO3200」くらいを目安にすると、暗い中でも写真が明るくなります。
(5)フラッシュは使わない
フラッシュの光は鵜匠や鵜に悪影響を与える可能性があるため、できるだけ使わないようにしましょう。
また、写真データを取り込んだ後に、レタッチ作業でノイズキャンセルを行うとクリアな写真になります。ぜひ試してみてくださいね!

自然がごちそう!癒しの絶景スポットめぐり
SNSでも話題の名画のような池や、清流の渓谷美、山々からの眺望など、思わず写真に収めたくなる絶景スポットがたくさん!
四季折々の自然が織りなす美しい景色に癒されること間違いありません。
- 名もなき池(通称:モネの池)
- まるで名画のような風景が、岐阜県関市板取の根道神社境内に広がります。透明度の高い湧水に咲く睡蓮と、優雅に泳ぐ錦鯉。見る角度や季節…
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- 21世紀の森公園
- 関市板取にある「21世紀の森公園」は、豊かな自然に囲まれた広大な森林公園です。園内には森林学習展示館や自然観察道、森林体験実習棟な…
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- 株杉の森
- 岐阜県関市板取にある「株杉の森」は、全国的にも珍しい、特異な姿の杉が群生する神秘の森。推定樹齢400~500年とされる株杉が、公園内に…
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- 清兵衛渕
- 岐阜県関市下之保にひっそりと広がる、知る人ぞ知る清流スポット「清兵衛渕(せいべえぶち)」木々の緑を映す渕は、深さ約10メートルにも…
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- 日龍峯寺(高澤観音)
- 岐阜県関市の山あいにたたずむ「日龍峯寺(にちりゅうぶじ)」は、岐阜県下で最も古い歴史を持つ寺院です。本堂は、京都・清水寺を思わせ…
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- 板取キャンプ場
- 岐阜県関市・板取川のほとりにある「板取キャンプ場」は、自然の中でゆったり過ごせる人気スポット。特に注目なのが、まるでボートが空中…
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押さえておきたい!関市の三大イベント
古くから続く伝統的な祭りや、夏の夜空を彩る花火、「刃物のまち」ならではの祭りなど、季節ごとに関市を存分に楽しめる
イベントが満載です!
朝から夜まで楽しめる!関の地元グルメ
刃物で有名な関市ですが、朝から夜まで楽しめる地元グルメも満載です!
ドリンクを注文すると、トーストやゆで卵、サラダなどがセットで付いてくる岐阜式モーニング。市内にもモーニングに力をいれたカフェや喫茶店がたくさん!お店ごとに特色あるメニューが提供されています。
関市はうなぎの名店が多く並ぶエリア。古くから刀匠や鵜匠たちのスタミナ源として重宝されていたのだそう。ふっくら香ばしく焼き上げたうなぎと、秘伝のタレが食欲をそそります。
夏にぜひ味わってほしいのが、長良川の清流に育まれた鮎。シーズン中は、市内の食事処や専門店で旬の鮎料理が堪能できます。定番の塩焼きはもちろん、ご当地グルメとして知られる「関あゆ丼」や、薄造りの刺身「関あゆてっさ」にも注目。鮮度抜群の鮎料理はどれも絶品です。
〆には、ラーメンがおすすめ!地元の牛乳を使ったコク深い「牛乳ラーメン」など、個性豊かなラーメン店が揃っています。
必ず買って帰りたいお土産リスト
関市の旅を満喫したら、次の楽しみはお土産探し!
「刃物のまち」ならではのお土産といえば、包丁やナイフなどの刃物製品。関の刃物は、実用的で長持ちすると評判で、海外でも人気!贈り物にはもちろん、日常使いにもおすすめです。
地元おなじみの牛乳メーカー「関牛乳」。関のソウルドリンクとして愛されている瓶牛乳のほか、可愛らしいパッケージのミルク菓子はお土産にもぴったり!食べ物だけでなく、キュートなオリジナルグッズもあります。
また、市東部の武儀(むぎ)エリアではしいたけの原木栽培が盛んです。昔ながらの製法で栽培されたしいたけは、香り高く肉厚。原木椎茸を生かした「しいたけ茶」や、サクッと軽いスナック菓子も人気です。
市内でお土産が買える場所はここ!
- 道の駅 平成
- 下呂温泉からのアクセスも良好な「道の駅平成」は、全国でも珍しい“しいたけの収穫体験”ができる道の駅。自然の中でのんびり…
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- 道の駅 ラステンほらど
- キウイのモニュメントが目印、「道の駅ラステンほらど」は、ドイツ語で“休憩・安らぎ”を意味する「ラステン」の名の通り、洞…
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- 道の駅 むげ川
- 「道の駅むげ川」では、朝採れの新鮮な地元野菜をはじめ、焼きたてパンや、ここでしか味わえない特産グルメがそろっています。直売所には…
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- せきてらす
- 関市観光の拠点となる「せきてらす」は、観光案内所・カフェ・お土産ショップ・刃物ショップが一つになった便利で楽しいスポットです。観…
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- ぷらっとパーク 関SA(上り)
- 一般道からも入れるサービスエリア。刃物やお土産だけでなく、ご当地グルメも楽しめます。
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観光前にチェック!関市へのアクセスとモデルコース
日本のほぼ真ん中に位置する関市。東海北陸自動車道と東海環状自動車道の結節点で、名古屋から高速道路でわずか1時間、岐阜市内からは車で約30分とアクセス抜群!
鉄道をご利用の場合は、JR名古屋駅または名鉄名古屋駅から岐阜駅まで約25分。岐阜駅から関駅までは、JRと長良川鉄道で約1時間、岐阜バスでは約50分で到着します。また、名古屋からは高速バスが直通で運行しており、約1時間10分で関市にアクセスできます。
おすすめスポットを効率よく巡れるモデルコースも要チェック!はじめて関市に訪れる方におすすめの王道モデルコースはこちら。ぜひ旅の参考にして、関市観光を思いっきり満喫してくださいね。